デザインはいいしそこまで安かろう悪かろうはないんだけど使っているとやっぱり耐久性は全然違うものですね。タオルやバスマットなんかの消耗品はすごく安い割には品質がいいとは思ってたけど縫製が雑です。買って半年ぐらいでぽつぽつほつれが目立ちます。昔使ってた楽天で買ったタオルとバスマットはやはり耐久性は抜群でした。買い替えの時期になってもほつれるなんてことはなかった。まあお値段がわりとよかった。イケアに比べれば。イケアのはまだふかふか真っ白なタオルなのに端がほつれてきて残念。物はいいんです。コットンの質とか。
この間、好きなインテリアのショップにふらりと出かけてペルシャ絨毯を見る機会があったんです。もうね、全然違うんです。もちろん桁が違うのでいいなと思うのはどれも100万は軽く超えます。でも手触りはもちろん織の細かさ、模様のすばらしさ、発色のよさ、溜息がでます。ただ見るだけでも癒されるなんてすごいなと。芸術品ってこういうものを言うのかと。ペルシャ絨毯は土足で100年持つと言われていてヨーロッパでは代々受け継いでいくらしいのですが、アンティークのものほど値が張るという世界。絨毯が古いほどいいなんて日本じゃ信じられませんけど。新品ほど安い、けど小さいものでも50万ぐらいからという金銭感覚ぶっ壊れそうな世界でした(笑)いろいろと勉強になりました。
メルカリで売る人って増えてますけどあれも新品で買うときに「これはメルカリでいくらで売れるか?」っていうのを調べて買う人が多いらしいです。ブランドの服ならすぐ売れるので迷ってる服を普通は1着のところ2着買って、あとで気に入らなかったり飽きたりすればどちらか売る、みたいな。すごく合理的な気がします。使用品にも価値が残るブランド品が見直されるっていいことですよね。高いものにはそれなりの価値があるわけで、ふわふわしたなんとなく好きっていうブランド価値のほかに、丁寧に作られたものの良さや素材の良さが手に入って良さを理解できるうえに楽しめる。リユースされれば買う方もお得に買えて売る方も経済的に助かってまた新しい購買につながる。メルカリはいま書籍とか新品も扱ってますね。中古がなければ新品ありますけどどうですか?みたいな。売上金は一度ポイント化しないと使えなくなりましたけど価値のあるものが正しく評価されるとまたこの社会の金回りも変わってくるんじゃないかな。安けりゃいいっていう消費者が増えてしまったせいで、国産のいいものが手に入らなくなったり全体的な物の質が下がって不都合が起きたりっていう負のループが起きてるんですけどちゃんとしたものをちゃんとした価格で買えば結局はお得っていう従来の価値観に戻ってきてますね。
でもこのままいくと何でも新品を買える裕福な層と基本的に中古でしか買えない貧困層で二極化するのは間違いない気がします。格差はどんどん広がっていってます。メルカリみたいなプラットフォームを提供するアプリを開発して儲かった人たちとそれを使うしかない人たちと。何かを作り出して社会に影響を与える人たちと、影響を受けて消費行動を変えられてしまう人たちと。