99歳の祖母があと1週間もつかどうかという知らせを聞いていたので母と一緒に見舞いに行ってきました。99歳・・・。医者もいつ死んでもおかしくないみたいな前提で話してくる。それが全然失礼な感じがしないw
老人ホームで最年長、ICUでも最年長。昨日までは口から食べ物をとれずに顔色も悪かったそうなんですが、今日はなぜかめちゃくちゃ元気だった。ものすごくおしゃべりをしていて医者も驚いてる(笑)会うのは夏以来で体調が悪い時の祖母を見ていないので
どこがあと一週間??
って感じで。やっぱり口から物を食べるか否かでこうも容体が変わるのかという感じだそうです。最近の延命治療拒否する人も口から物を食べれなくなったらそのままにしてくださいって言う人が多いらしいですね。やっぱりそこが境界線なのか。。「食べる」ことって生きるエネルギーになるんでしょうね。口から物を入れて噛んで食べることがそんなに大事なのか。
「共働きだからじゃんじゃんお金稼いでるな~」なんて下世話な会話までできるようになってる。でもしばらくすれば話したことを忘れ同じ会話が繰り返される。学生設定、独身設定、子どもいない設定、子どもが成人した設定。そんな感じ。面会時間15分で同じ話が5回は繰り返されるので記憶保持時間は3分ぐらい。でも数時間前に見舞いに来た人は覚えてたりするのでムラがあって驚く。。
祖母がやたらと自分の弟の話をするので
「これは会いたいってことだろう」と思って「会いたいなら連れてこようか?」と聞くと「いや会いたくない。じーさんになってるの見たくない」という(笑)でもしばらくしたらまた「〇〇は元気かねえ。奥さんは~」と話し出す・・(奥さんすでに死んでる)。記憶って不思議ですね。謎すぎる。
99歳にもなると髪も薄くて肌もシミだらけでしわくちゃで、腕も脚も病気で細くなっちゃって、がりがりのしわしわで痛々しくて、自分がこんな姿になってるなんてどう感じるんだろう?って単純に不思議だった。若い頃はきれいで元気で明るくてニコニコしてて今みたいに弱弱しくなかったはずで。どこまで今の年齢と状況を受け入れてるんだろう。
辛いのかな?辛くないのかな?お年寄りの気持ちはわかるわけがないですが。。
ICUは「めっちゃ暇でつまらない」と言ってた祖母を見ると笑いが出てきて確かに暇を感じるぐらい元気ならもう別の部屋にうつれるからそれはそれでよかったなと。数日前まで意識もなかったぐらいだからすごい回復ぶり。あと1週間っていうのが1か月に伸びてた。やっぱり戦争経験世代はしぶとい。。99歳だろうがやっぱりまだ長生きしてほしいって周りは思ってる。なんて勝手なんだろうって思うけどそういうものなのかな。元気な時は「100歳!まだ生きてる!」なんて思われたりするけど。長生きはやはり尊い。
私には69歳の伯母がいるんですが、独身なんです。数年前に足を悪くしてから働けなくなってしまって、最近は困窮してるっていうのを聞いたんですね。どうやら食うに困るぐらいの生活みたいで。その伯母さんは昔っからめっちゃ美人で明るくて田舎から上京してけっこう長いこと東京で暮らしてて、いつからか田舎に戻ってずっと結婚することなく一人で暮らしてたんです。
伯父、伯母の中でも一番優しくて面倒見がよい人で私の息子のこともいろいろと可愛がってくれたりしてたので大好きで。手紙のやりとりなんかもしてて。その伯母が困窮するなんて、、、。兄弟の中でも援助するのに賛成派と反対派がいて(兄弟が多いんですよ)一人〇円援助しよう、いやその金額うちは出せないとか。そりゃあ皆兄弟も年金生活だし自分たちの老後がありますからね。おいそれ
とは出せないのはわかる。長年援助してきたもう一人の伯母さんが先に亡くなってしまったのも困窮した大きな原因だったそうで。たしかに姉妹同士だと助けあいやすいから何とかなってたのかもしれない。
今は50代独身の姪がお世話してる状態(私の従妹にあたる人)生活保護も兄弟がいて甥姪がたくさんいるからなかなか出ないみたいですね。親戚がたくさんいるので誰かが扶養できると思われるのは仕方ないのかも。私の祖母の歳まで生きるとも限らない。そう考えるとあと30年ですよ。30年どうやって生きていくんだろう。
お世話してる従妹だって兄弟はいるけど甥姪はいない。私と同年代の従妹も2人とも女性で独身。兄弟はいるけどそれも未婚で甥や姪はいない。結婚してない人の方が多いので家族も増えない。これからの時代誰が誰をお世話していくかって考えたら血じゃ無理ですよね。お金なのかな。お金があったらとりあえずって思うからみんな貯めるのかな。確かにある程度のお金はいるけど、血じゃない人とのつながりがないと病んでいきますよね、きっと。遠くの親戚より近くの他人?でしたっけ。病気になって血が繋がってる人がお世話してくれるならそれに越したことがないけどそれ以外のつながりもないとさみしいような気がするんですよね。
もし伯母みたいな人と血のつながりがなくて、でも交流はあったらきっと助けてると思うんです。血が繋がってるからこそ、姪が親を超えて援助してしまうと秩序が乱れる(笑)って思ったりするからできないんであって。他人の方がもっと純粋に思いやりで助けてあげることが出来ると思うんですよね。でもそのためには自身の経済水準が満たされてることは絶対ですし。自分に余裕がなければ人を助けられない。伯母の話を聞くとますます無駄な浪費は避けなければと思った。反省した。浪費はほどほどに自己投資は積極的に。それが将来の分かれ目かな。会社に頼れない時代にどう働くか、どうやったら歳とっても病気になってもなるべく収入が途絶えないようにするのか、どういう人と人間関係を築いていくか。そういうこと大事ですね。そんなの数年で準備できるわけがないから。10年20年平気でかかるから。だから今の生き方が大事。伯母みたいになる可能性は確実にある、誰にでもありますから。