資本階級も基本的に親の階級を再生産するようにこの世界はできているらしいです。親が貧乏なら子もかなりの確率で貧乏のまま人生を終えます。


階級を変えようと思ったらかなりリスクをとって思い切ったことをやらないと無理です。借金して起業するとか、めちゃくちゃ勉強するとか人がやらないことをやらないと人生で劇的な変化というものは望めません。

そして最近、育児の方法も親のやり方を再生産しているものなんだなということに気づきました。これはやばい。子どもに自分と違ったデキる人間になってもらいたいので(笑)自分の子育てが親の影響を受けないようにいつも注意しておかないといけない。

私の両親は典型的なドリームキラーでした。たとえば〇〇になりたいと将来の夢を語ったとしても「なれるわけがない」「才能がある人だけ「あんたは怠け者だから無理」とか平気で言う人たちでした。親としては「人に反対されたぐらいであきらめる夢なら大したことがない」っていう論理をかざして夢を潰すようなことを言っていたらしいですが、幼い子どもにはこれはダメージです。

いくら現実的には望みがうすい夢だとしても親だけは応援するべきだと思うんです。特に幼児期、学童期は。どうせ思春期に入れば自然と自分の身の程に気づくのが普通です。夢なんて潰さなくても勝手につぶれていくのが成長期。親がわざわざやることないのです。


それにいま世界で活躍している人、夢を叶えている人はだいたいが思い上がりを続けて自分は絶対になれると愚直に信じて叶ってしまったっていうパターンが多いのは見逃せません。身の程知らずでも継続して、親も傍観して時間が味方して叶って人。多いですよ。
だからドリームキラーは最悪です。親だったり兄弟だったり友人だったり。そういう人の意見を聞いて夢が叶った!って人、聞いたことありません。だいたい「家族には反対されて・・」みたいな。

夫の両親も私からみればけっこうな毒親で、暴力あり罵倒ありみたいな感じで、よくある昭和の子育てをやってきたような人たちです。だから夫の子育てに驚くようなことがたくさんあります。それはないでしょっていうのがあって今でもよく喧嘩になります。


息子は確かに勉強も出来るとは言えない、運動も苦手なほう、お友達とよくケンカするみたいなけっこうな問題児です。学校の先生ともしょっちゅう電話したり、塾でも習い事でもとにかく何でもスムーズにいくことがないので、夫婦2人で悩むことも多いです。

息子がある試験をパスできなくて、悔しがっていたとき、夫にはなぜかヘラヘラしていたように見えたらしく、息子にぶつけた一言が「ちゃんと真面目にやってるのか!?


お前は勉強もできない、運動もできない、いいところがひとつもないじゃないか!

もちろん私はその場で「それはない、それは言ってはいけない」とかなり嗜めました。親が子どもの自己肯定感を下げることを言ったらオワリでしょう。それだけは言ったらダメってことがあります。

でもそれを口に出すのをギリギリで止められないのは、なぜか?それは夫が昔からそう言われながら育ってきたから。だから虐待が繰り返されるのと一緒で育児もそうやって繰り返されていくんだなって思う。

私も父に言われて今でも忘れられない言葉があります。


あの子には期待してないから。」


目の前で言われたわけではなく、両親の会話を盗み聞きしたのであれが父の本心だったんだなと思います。悲しいですね。死ぬまで忘れないと思います。


私には出来のいい兄がいて両親に期待されていました。父はいまだに男尊女卑の考えも持っています。だから自然とそういう言葉が出たんだと思いますが、子どもにしてみればこれほどショックな言葉はないように思います。

いいところがひとつもない

と父親に言われた息子はどんな気持ちがするでしょうか。これからの人生で何度その言葉を思い出して辛い気持ちになるのか。考えただけでとんでもないことを言ってしまったなと。

私が

いいところいっぱいあるよ。絵が上手で物知りで明るくて優しいよ。いいところがない子なんて一人もいないんだよ。お父さんは怒りで思ってもない言葉が出ただけで本当は〇〇のいいところたくさん知ってるよ。

ってフォローしたんです。


そしたら息子は泣きながらこう言ってました。

「いいところがない子なんていないよね。この世に生まれてくる子はみんないいところを持って生まれてくるもんね。」

なんか絵本にのってそうなセリフで

本いっぱい読ませといてよかった~~~~涙涙涙

素直な子でよかった~~~~~~~~~~涙涙涙

って思った・・・。
強がりだとは思うけどちゃんとフォローの方を信じてくれていたらと願うばかり。未熟な親で本当にごめん。。