前向きな動機でダイエット始める人と消極的な動機からダイエット始める人。
20代は前者、40代以降は後者ですね。30代はその移行期。
個人的にも、サイト運営しながらの実感としてもそうですが
後者の動機のほうが圧倒的に強くて継続率が高い。

痩せてきれいになりたいって漠然としてるし、ゴールが遠すぎる。
この世界には上には上がいるので多少痩せようがきれいになろうが
もっともっとってなるのが性。だから目標設定がまずい。うまい
目標設定って勉強してないと無理でしょう。

後者の場合は基準が低いように思えますが、「おばさん体型」っていう
ポイントだけを避ければOKなので分かりやすい。単純明快。おばさん体型
という曖昧としたものを数値化、言語化したらもっといいですね。
でも誰にでも「こんな感じがおばさん体型」っていう基準がけっこうはっきり
あると思う。頭の中ではココとココとココ!って口に出さなくてもあるはず。
二の腕が揺れる、二重あご、お腹がぽっこり、背中にうっすら肉、太ももに
隙間がない、ひざの上に肉、足首のくびれがない・・・。そのポイントをひとつ
ひとつクリアしていけばいいので意外にわかりやすい。
だから成功する確率がぐんとあがる。

ダイエットに限らず、何にしてもそうだけど意外に積極的な動機ではじめること
って長続きしないし、動機としては弱い。今の時代、仕事に育児に家事に疲弊してる
主婦って多いけど、もっと消極的に物事決めて目標持ったらいいんじゃないかなと思う。

その方が圧倒的にラクだし圧倒的に人生の満足度あがる。
キャリアのある仕事を続けて高収入になってブランドもの買いまくってみたいな目標
もって、多少上手くいったとしても、その生活の中で嫌なことやしんどいことが同じ
ぐらい存在すれば相対的に人生の満足度は下がる。バリキャリで夫並みに稼いでて
高級マンションに高級車で海外旅行年2回でも、睡眠時間毎日5時間、平日休めない
満員電車、ワンオペ育児、上司無能、出張多い、家族と過ごせるのは日曜日だけとかだったら
私的には最悪だなと思う。

それなら生活におけるあらゆる点でマイナス点がないのを基準にしていれば
かなりのストレスが人生から消える。食事するたびに罪悪感を感じたくない
毎朝決まった時間に起きたくない、通勤したくない、満員電車に乗りたくない
無能な上司に指示されたくない、嫌いな人と付き合いたくない・・・。
そういうものを排除したくて今まで生きてきた私からすればそれが一番人生の
満足度を上げる方法だと思う。

アオハライドで有名になった漫画家の咲坂さんっているんですが、社会人になって
通勤電車が嫌で嫌で、毎日通勤せずにできる仕事がしたいと思って漫画家目指したっていう・・・。
漫画家ってほとんどが小さい頃から夢だった人多いですが、社会人から転向するって
凄いと思う。才能もあるでしょうが努力と動機がやっぱ強いからだと思う。
もう満員電車乗る生活は嫌だ!乗らずに食っていくにはどうすれば!!!・・・
って考えるでしょう。わかるわぁ・・・(笑)

人って本当にやりたいことがあればすでにやってるから、20過ぎて綺麗になりたい
なんて言ってる人って実は大してきれいになりたいなんて思ってない。
女優目指す子が小学生からダイエットや美容に興味もってるのと同じで、もともと持ってる
動機が強いならすでに「昔から自然にやってる」からね。人に止められてもやる。

ある程度の年齢になって「やりたい」「こうなりたい」って思うことって
大した動機じゃない、後付けの動機の方が多い。なんとなくまわりの雰囲気に流されて
大学行きたいだとか、看護師になりたいだとか、世間的にとか親の希望で医者になりたい
公務員になりたい、手に職をつけたい・・・。みんな自分の内発的動機だと思ってるけど
そういうものなら小学生ぐらい、自我が芽生えてないようなときから言ってるはず。
そうじゃないってことは誰かに影響されてる可能性が高い。ってことは動機が弱い。

元々の嗜好や自分の内面の深いところから出てくる

こうなりたい、もしくはこうはなりたくない

そういうものじゃないと成功にはつながらない。
無職にだけはなりたくない、貧困にはなりたくない、病気になりたくない
って動機は絶対的に強い。地味だけど強い。