http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54764
「マルチタスクもワークライフの両立もしない」
これはアマゾンCEOジェフ・ベゾスが2017年ロサンジェルスのサミットで語ったことです。
「ワークライフバランスという言葉は好きではない」とベゾスは言います。
そして、1日8時間の睡眠をとることを一番の優先事項にしているとも語っていました。
ワークライフバランスという言葉の裏には、時間をうまく使
って50・50にしないといけない、どちらかに偏ってもいけない
どちらかを選ぶということは、もう一方を犠牲にするという
トレードオフを意味するからです。
しかし、仕事も子育ても頑張っている30代、40代のみなさんはわかると思いますが
オンとオフを使い分けるなんて到底不可能なのです。
フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ(2児の母)も
「人間にオンとオフなんてない
あるのは私という人間のみ」
と語っており、当時子育てと起業に追われていた私には大きな
励みになったのを覚えています。
そこで、近年、新しく生まれたコンセプトが「ワークライフインテグレーション」
または「ワークライフハーモニー」(仕事と生活の統合)というもの。
噛み砕いて言うと、ギリギリのラインで両立しなければいけないプレッシャーも
どちらかを選んだらもう片方を犠牲にするトレードオフもなく、そこにあるのは
限られた時間をいかに自分が納得できるように使うか
その時その時を最大限に 集中して過ごせるか、という心得です。
私の場合、色々試した結果一番自分にフィットしているのは仕事と家庭における
ワークフローを細分化して、自分が最大限に貢献できるところ(ハイインパクトな作業)
に特化し、そうではないところはアウトソースまたは自動化をする、そのシステム作りです。
そもそも親にしかできないことはなんでしょうか。
子供の誕生日パーティーを開催すること、授業参観に行くこと、保護者面談に行くこと
子供の寝かしつけ(絵本を読む)、そして子供が話しかけてきたときに100%集中して
話を聞き、会話をする、抱きしめてあげることなどです。
私の場合、そのような役割を自分のなかのトッププライオリティタスクにし
逆に、食材の買い出し、献立作成、料理、掃除、洗濯などは
ロープライオリティータスクにしました。仕分けの際は
「子供の立場になったときに
親にやってほしい作業はどれか」
というのを1つの基準軸としています。
ロープライオリティタスクに関しては、すべてアウトソース
または後述する「バッチ処理」に回します。そしてロープライオリティタスクに関しては
期待値もコントロールしスケジュール通りにできなくても自分や家族を責めません。
例えば、我が家では食材の買い出しはすべてモバイルで行い配達してもらいます。
もう何カ月もスーパーマーケットに足を運んでいません。
献立を考える作業が苦痛なのでそこもリスト化、またはシェフが作った料理を家まで
届けてくれるサービスなどを利用しています。洗い物もなくなるのでかなり便利です。
洗濯は毎日行うと効率が悪いので、(IT用語で言う)ためて処理を行う「バッチ処理」
にし、決まった曜日にまとめて行う
掃除は業者の人に定期的に来てもらい
現状維持のところだけ子供が寝た後行います。もちろん、私だけではなく夫との共同作業となります。
さすがエリートたちが考えること、実践してることは合理的で賢いですねー。
高収入だからできるんだという声もあるでしょうが、本気で仕事に成果を
求めるならここまで思い切らないと今の時代無理ってことでしょう。
エリートみたいな賢い人たちでも両立に苦労して庶民よりずっとシビアな
環境で稼ぎ出してるわけですから、凡人が両立しようと思えば基本的に
キャパオーバー。忙しくて余裕がなくてキリキリしてる女性ばっかりですね
最近は。まあ私もけっこうイライラしてたし(笑)
もともと時給が低い人間が子育てしながら生活のために働いていかな
いといけないなら働き方を変えるか環境を変えるか価値観を変えるか何かが
必要。今までの自分のままで両立もワークライフなんちゃらも無理なんじゃないかな。
そのへんエリートの方が身の程を知ってますよね。さすが客観視能力が高いというか。
仕事と違って子育ては予測不可能でいろんな制約があるから違った意味で難しいから。
今の時代の女性は特に出産子育て期をどう過ごすかでいろんなこと変わってきますね。
仕事辞めた人、続けた人、変えた人、変えなかった人、その後の人生大きく変わるんだ
ろうなあと。