夫はイクメンで妻は妊娠前と同じ職場でキャリア積んで
ふたりでせっせと共働きして育児分担してっていうのが理想的
みたいな風潮になってるのが不思議・・・。
今の時代にひとりで家族の生活を養えるほど稼げる男が少数っていうのも
多少はわかる。だけど少数でもいるにはいる。ちゃんと時代に合わせて
働き方変えて稼いでる人は存在する。だから自分の夫にできないわけが
ないとも思ってた。
私の場合もとてもじゃないけど共働きじゃないと生活ができなかったから
当時は「出産して最低でも6年ぐらい妻と子ども養ってくれよ」って思ってた(笑)
「ああそれぐらいの甲斐性ある男と結婚するべきだった」って悔んだことも正直ある。
今は男も料理ができないとダメ、家事できないとダメみたいに言われてるし
男の子をもつ母親としてそれらを最低限身に付けさせるべきみたいなことも言われます。
でもそれってちょっと「?」って思うんですよね。
今でさえ家事代行が普及し始めてこれから将来的にどんどん広がっていくだろうし
家電も今以上に利用されるようになる。食洗機、ルンバ、乾燥機、クリーニングサービス
みたいなものがもっと安価で賃貸だろうが標準装備になる未来も近い。
そう考えると男に家事育児を女性並みにできる能力を求めるより、5~6年片働きでも
収入が入ってくるような事業を持つ能力とか会社員だとしても副業をもってその間の
生活費を労働力を増やさずに得られる仕組みを作る能力を養成させた方がよっぽどいいと思う。
もちろん家事が得意な男性はそれでいいと思うけど無理にやらせるのはどうなんでしょう。
女性だって本当のところは家事能力とか男に求めてないんじゃない?イクメンになって欲しいのは
自分より同等ぐらいにしか稼いでこないならせめて家事育児も同等にやってよってこと。
本音は「せめて幼児期までは自分と子どもを養えるぐらい稼いで来てよ」って思ってる。
だって両立ってめっちゃしんどいし。私もあの頃の記憶はほとんどない。睡眠時間が1時間とか数時間
あっても細切れでしかないから記憶に残らないらしいですね。ほんとーに過酷な毎日で二度とやりたく
ないと思ってる。あの生活は「赤ちゃん生まれて幸せな家族」のイメージとは程遠い。いまになって
幼稚園に通わせた専業主婦組の赤ちゃんの時の思い出話聞くと「うわー余裕あったんだなあ」ってびっくり
させられる。そりゃあ2人3人産む気になるわなって納得する。当時はとてもそんな余裕なかったし
もう無理って思ってた。少子化になるのは当然。ほんとうに大げさじゃなく大変。実家の援助ゼロなら尚更。
息子にも特別家事能力とか求めないようにしてる。もちろん最低限の掃除・洗濯・簡易な食事の用意ぐらいは
特別教えなくてもできるようになる。家庭的な人間になるより、社会で自立して「働けない時期の妻と子」を
養うぐらいの稼ぎを得るようになりなさいとは教えてる。むしろそうなる前に結婚はしてはいけないと(笑)
だから本人もその稼ぎを得るにはサラリーマンではダメだということもわかってるし、自分がどれだけ人と違う
道を進まないといけないかがうすうす分かってきたようです。あと8年で独立・・・って数えてるぐらいで。
そういう意味では「まだ稼ぎが確立していない夫」と結婚した自分にも落ち度はあった。非はあった。
人生には上り坂と下り坂とあともうひとつ「ま坂」(まさか!)があるって言いますね。
夫と「下り坂から今ちょうど「ま坂」だね」ってよく話してるんですよ。
今までの人生下り坂ばっかで、まだ上り坂は来てないけど、今はまさかだよねって。本当にそうなんです。
まさかこんな生活ができるとは思ってなかった。数年前には想像してなかった。人生って面白いですね。
きっと人生がおもしろいのは変化があるからなんだな。変化のない人生はつまらない。
人生の醍醐味は自分と自分の人生が変わることなんですよ、ほんと。