昔は私も勘違いしてました。痩せればまた好きなように食べれるわーって。
でもよく考えればわかるんですが、年取ってる人ほど一般的に食事に
気を遣ってます。病気になったことがある人も増えるからっていう理由も
あるだろうし、年取ると普通に生活するのも体がしんどい時もあるわけです。

そこで頼れるのは食事。食生活が自身の健康状態にものすごく影響を与えてる
ってことにやっと気づく人も多い。体型うんぬんより健康うんぬんが大事になる。
おばあちゃんになってもジャンクフードばっかり食べてる人ってまずいないでしょう。
ちゃんと野菜多めに、しっかりお肉お魚、発酵食品、食物繊維摂るように心がけてる
人の方が多い。血圧に効く、ひざの痛みに効く、疲れに効くみたいな健康食品の主な
購買層は言うまでもなく高齢者です。

食事「改善」はある程度改善されれば一旦終わりが来るし、食事「制限」も状況が
変われば制限を外す時が来るはず。その前に我慢の限界が来て外れることもある。
でも「節制」というものは一生やらないといけない。
日々、ちょっといい食事を選ぶ。ちょっとバランスに気を付ける。ちょっと量に
注意する。そういうものが節制と呼べると思いますが、そういうものは一生。

現実は節制してても病気になる場合も多くあるけれど
病気になるまで好き勝手食べてきて、大病の後にまったく好きなものが食べられない
生活になって後悔するよりかは、若いころから日々節制して大病しないように
備えて生きている方が、もし病気になったとしても納得がいく。あきらめがつく。
激しい後悔はないと思うんですよね。やらなかった後悔は人生の満足度を大きく下げます。
節制って毎日のちょっとした工夫でしかないので、慣れればストレスはずっと少ない。
だけど年を取って病気して、病気のあとに食事を変えさせられるって相当なストレスに
なるはず。

終わりよければすべてよしじゃないけれど、死ぬ前、晩年に満足いく食生活を送れたか
どうかって、死ぬ間際に「幸せな人生だったなあ」って思えるかどうかに大きく関わっ
てるように思います。何を食べたかではなく誰と食べたかも重要ですけどね。
美味しい記憶は幸せな記憶と結びついてるものですよね。
だから年取って食事に制限がつくより、若い時に改善された食生活を日常にしておけば
制限する際のストレスもきっと少ないし、ずっと楽なんだろうと思います。
こういう話題の時の「若い」って40代も余裕で入るところがうれしいね(笑)

若い時の苦労は買ってでもしろってちょっと意味は違うけど、そんな感じ。
それに若い時は多少の苦労でも年取ると相当な苦労になるし、年取るともうあとがない
老い先が短くて、時間がない。
体力があって老い先が長くて体型維持に関心がある時代に食事改善の基礎を作っておく。
そういう意識で食事を改善すると考えていれば、つらくはない。
食事改善がつらいと思ってる人は先を見てない。いまの食事改善が将来どういう影響を
与えるかまでは考えていない。ただ痩せる、見た目を変えるためだけにやってるから
重要性を感じられない。
でも減量の先には、食事改善とボディメイクのトレーニングがガチっと合うときが来ます。
そのふたつが両輪をなして相乗効果でうまくいく時がやって来ます。そこまで来てはじめて
「このやり方で自分は大丈夫だ」って思える瞬間があります。やっと「死ぬまで継続できそう
な体型維持法」にたどり着いたっていう実感がわいてくるはず。少なくとも私はそうだった。
どっちかだけではダメ。食事と運動の自分だけのバランスがわかったときに「これだ!」と
思える時が来るはずです。それまでがんばるんだ。正しく実践していれば必ず来るから。