おやつのある人生って素晴らしいと思うんですよね。
そりゃあ痩せるには甘いお菓子、おやつ、間食の習慣はないに越したことはない。
だけどタバコの一服が貴重なストレス発散になってる人には分かってもらえるだろうけど
温かいお茶かコーヒーか紅茶かを淹れて、お茶請けを用意して一服するひととき。
これがあるのとないのとでは人生の満足度的には大違い。
英国ではアフタヌーンティー、北欧ではフィーカってあるぐらいだから文化です、文化。
無駄に思える文化から人生の豊かさって感じられるものなんですよ。
ミニマリストがよく批判されるのはこの「文化」っていう要素をごっそり捨ててコスパ重視の
人生を送ろうとしている点ですね。それが貧しいわけですよ。心の機微なんてあったもんじゃない。
あまり快適さや費用対効果や経済合理性だけを追求していくと「人生ってなに?」みたいな鬱状態に
陥りがち。で、節約ミニマリストが行き着く先はみな自己啓発系ゆるカウンセラーみたいなところ(笑)
無意識下で本能的な違和感感じてるのにそれを無視して礼賛してるからそういうちぐはぐなことになる。
お茶の時間を持ちたくても持てなかった昔を考えると、その時間を持てることの有難さ
持てていることの豊かさ、その時間が人生全体に与える力、そういうものって実はすごく
大きいんだなと感じるようになりました。例えば私の祖父母は晩年は農家を営んでいましたが
どんなに忙しくてもお茶の時間を大事にしていましたね。母親も家にいる時は必ず3時のお茶
に誰か近所のお友達を呼ぶか呼ばれるかしておしゃべりの時間を楽しんでいました。
私たちの世代はほとんどないですね。乳幼児の専業ママたちは子連れでやってる人たちもいる
でしょうけど子どもが小学生ぐらいになると皆働きに出てしまってそういうこともやらなくなる
んじゃないでしょうか。
お茶とお菓子ってやっぱりセットです。時間栄養学によれば3時ごろは糖質を摂っても太りにくい
時間帯だといわれています。昔の人はそういうこと知らなくても体感としては知ってたかもしれない
ですよね。3時ごろならお饅頭ひとつ食べても大丈夫っていう知見があったのかもしれない。
だから古くからお茶の習慣は続いてきた。英国も北欧も。まー彼らはたいがい太ってますけど(笑)
ダイエットにからめると、やっぱり間食(甘いもの)はやめる前提になっていたり
アーモンドやチーズに置き換えるとか、まあ現実的に考えればそれが一番いいのはわかるんですが
それじゃあ身も蓋もないし、それができれば苦労しないよという話で。
私自身、これから間食をやめるつもりもないし、間食のせいで太ったとは今は考えていません。
太ったのはやっぱり食事のせい。それは食事を変えて、おやつ食べてても痩せてるからそう言えるんです。
今でもおやつ食べてますよ。でも食べない日も増えました。
それは食事改善をやってしっかり3食ともタンパク質や野菜など栄養的にいい食事をすれば
お腹がすかないということもあります。
それでも人と会うときはカフェでケーキを食べるし、家にいる時もお茶を淹れて
ダークチョコレートやクッキーをお茶請けにして食べることはあります。
ただ昔より甘いものの量はずいぶんと減りました。ポテトチップスを間食にすることは
なくなったし、そもそもスーパーやコンビニで買うようなお菓子を食べることは激減しましたね。
日付表記ないからわかりにくいかもしれませんが昔は週に1時間の解放タイムってやってて
チーズリング食べてる記事がありましたが、もうあんなことやってません(笑)
ああいうのもよくないお菓子をやめるまでに辿るありがちな道のりなんじゃないかな。
今は紅茶の茶葉の種類を試したり、ほうじ茶を買ってみたり、そういうことに楽しみを
見出しています。お茶請けもちゃんとした店で買うと決めています。そうなると頻繁には
買えないのでおやつを食べる機会が少なくなるんですよね。まあたまに頂き物で急激に
おやつが増えて嬉しい悲鳴というか、我慢するのに辛抱が要る日々も来たりするんですけど。
それはそれで楽しめる。今日は何を食べようか。ひとつだけ。そういう感じです。
心の栄養にもなるおやつをなくしてしまったら、ダイエットのストレスどころか人生の
大きなストレスになる人って多いと思うんですよね。女性は特に。会社のお茶の時間で
一人だけお菓子食べないってしんどくないですか(笑)昔、私もやってたけど空気読めない
奴だと思われるしソッコーでやめましたよ。
「間食で太る」「お菓子で太る」「おやつで太る」って思ってる人はだいたい3食の
食事内容が貧相なはずです。栄養価を無視した献立だったり、マゴワヤサシイもテキトーに
やってたり、必須栄養素が不足しすぎてたり。
だいたい相当勉強して実践積まないと今の「太らない理想の食事」って摂るの難しいですから。
何でこんなに多くの一般女性が中年太りで悩むのかと言えば「太らない食事」が一般化してない
からです。知識としても一般化してない。まだ庶民のレベルに降りてきて浸透してない知識だから。
アッパー層、リテラシーが高い層では共有されてる生活習慣、食生活なんだけど、一般大衆や庶民
が実践できるところまでは低価格化してないし共通認識がまだない状態。あと10年はかかります。
何でもそうですが、知識や共通認識が上流から下流に浸透するまで10年。
その10年の間に、上流層は時代に合わせてまた別の潮流を作ってるんですよね。
ヘルスケアの次は必ずメンタルケアが来ると思いますよ。(2018年!書いておく!www)