「Wired to Eat」の著者で生化学者であり、減量の専門家ロブ・ウルフは、
キヌアやサツマイモなどを「良い炭水化物」として、白い精製されたパスタや
デニッシュを「悪い炭水化物」とする考えは、古いだけでなく間違っていると言う。

そうではなく、炭水化物は種類によっても人によっても血糖値に異なる形で作用する
いう全く新しい説を唱えている。

減量をするための一番の方法は、どの炭水化物が血糖値を急に上げるか調べること。
(血糖値の急上昇は、脂肪をため込むトリガーになる)
そして、どれか分かったらそれを必死で避けること。

GI値のガイドラインが1980年代に登場してから
やせたい人はずっとGI値の高い白いパスタやパンを避けるようにと言われてきた。
「でも新しい研究では、健康的でやせるために食べていい炭水化物の種類は
人によって大きく変わる
」ということが分かったそう。

そして、興味深いのは自分の身体に合う炭水化物がどれかを調べてみると
長年避けてきた食べ物がむしろ身体にとっては耐えられるもので
さらに減量も可能だと判明することも。

また、フムスのように炭水化物ではあるがヘルシーだと思われている食材も
身体に悪いわけではないが特にヘルシーでもない、ということもある。

「もし炭水化物を抜いて少し体重を減らせたとしても
実はもっと炭水化物を食べながら
もっと体重を減らせたことに気付く
はず」とウルフ医師。

「どの炭水化物が自分のお腹と相性がよいか分かった上で
食事に炭水化物を加えれば、もっと良い結果が出る」

この個人個人に合わせたアプローチは
これからのダイエット方法だと専門家は言う。
もう全員一律のダイエット方法はうまくいかない
と話すのはイスラエルのワイズマン・インスティテュートの生物学者、エラン・シーガル教授。

「調査をすると、人によって食べ物に対する反応は大幅に異なる。
そのため、ダイエットは個人に合わせたものでなければいけない」

2015年にシーガル教授は、ヒトのグリセラミックの反応
(つまり、炭水化物を摂取した後の血糖値の変化)は運動、体脂肪率、腸内環境などの
いくつかの要素に左右されることを発見。
ウルフ医師によるとこの発見は「ここ50年間の中で最も重要な発見」だそう。

低炭水化物の市場が2.8億ポンドもあるイギリスでは
炭水化物への耐性が人によって異なる、ということは大きな発見で
「この研究結果にはみんな驚いた」とウルフ医師。

「ある参加者はバナナを食べた後には血糖値が上がったが
加工の度合いがバナナよりはるかに高いビスケットを食べた時はよい血糖が反応したそう。
また、ある女性はアイスクリームを食べても血糖値が上がらなかったが
白米を食べた後には上昇したという。このように同じ炭水化物でも人によって食材への反応は異なる。

つまり、炭水化物の摂取を一日100gから150gに抑えた方がよい人もいる一方で
大量に摂取しても平気な人もいるということが明らかに。

ロンドンのキングズ・カレッジで遺伝疫学の教授を務めるティム・スペクターは
「ダイエットの神話」の著者。
スペクター氏によると、一卵性双生児でも似たような食事への反応は異なり
それは腸内の微生物が要因だそう。

研究者によると
食生活を変えることによって微生物を活性化させることができる
そうで「微生物は色々なものをエサとなるので、特定の食品群、たとえば炭水化物を
やめてしまうことはよくない」とスペクター教授。

ただし、加工品は全部やめてもよい、と付け加える。
健康に詳しい人なら、食物繊維を多く含む野菜、たとえばニンニク、タマネギ
アーティチョークやネギは、微生物のエサとなることを知っているはず。

さらに、コーヒーやダークチョコレートなどのポリフェノール、キムチや
ケフィアヨーグルトなどの発酵食品もエサになる。

大切なのはこういったエサとなるような栄養たっぷりの食材をきちんと摂ること。
たとえパスタが自分に合ったとしても、エサになるような食材もしっかりと食べて。
スペクター教授は、腸内環境をよい状態に整えるためには、バランスの取れた食生活が大事だと強調する。

こちらから引用

食事改善が難しいのがこういうところですよね。こうやればいいと聞いてやっても自分はそうならないっていう。
ごはん減らしたら痩せるよって言われて痩せる人と体調こわす人がいるように個人差がある。

便秘にはヨーグルトがいいよって言われて食べるとますます便秘になるとか。
日本人には特に多い。欧米の人たちと腸の長さも違うし、遺伝子的にも違う。
人それぞれなので本人しかわかりようがない。

病院で血糖値測ってどうこうって普通はできないから
やっぱり頼りになるのは自分の感覚しかない。イライラしたり、ぼーっとしたり、眠くなったり、だるかったり
寝起きが悪かったり、疲れがとれなかったりって何かしら体の反応があるはず。それを見逃さないように
じっくり向き合っていかないと結局食事改善がただの食事制限になってしまう。悪そうな食品やめればいいやっていう。
でもそんなことができるならみんな痩せられるんですよ。それができないから苦労してる。
自分の体質的にどこまでがオッケーでどこまでがNGなのかを体感で知ってるだけで成功率は確実に変わってきます。

この程度食べても太らないけど、これ以上はダメとか。これは私には太りやすいとか。
そういう細かい細かい自分だけの食事のルール。ペペロンチーノはいいけどカルボナーラはダメとか。
1日3回白米食べると太るけど2回なら、1回なら・・・。
私にもあります。細かすぎて、無意識にやってるようなこと。それが日によっても変わったりします。
今日はかつ丼食べても太らない自信があるけど、お菓子は太るなとか(笑)うまく説明できない。感覚としか
言えない。それはたぶん自分が本能的に欲している栄養とつながっているんだとは思う。
今日は野菜を食べないと満足できないとか、辛いもの食べて汗かいたほうがいいとか、今日はケーキ食べてもOKとか。
そうやって心の声を聞いてコントロールしてる。

最近の研究結果をみると、やっぱり鍵を握ってるのは腸内細菌なんですね。
痩せやすいのも太りやすいのも腸内の微生物次第。日本人めちゃくちゃ有利。
お醤油、お味噌、麹、納豆、(キムチ)って発酵食品パラダイス。
あと忘れちゃいけないのは野菜ですねー。野菜は私もしょっちゅう不足してる。
すぐ高騰しますし。肉は意識しなくても食べるからいいんですが、発酵食品と
野菜と魚。これを意識して摂るのがやっぱり大事なんですね。