原田マハさんの新作。期待を裏切らないなあ、いつも。マハさんのアート小説読むと自分の教養のなさに
毎度うちのめされて嫌なんだけど(笑)とっても勉強になる。
芸術系、音楽系の教養はほとんどゼロと言っていいほどないのでダメだなあっていつも思うんですが
ああいう教養がある人ってだいたいお金持ちの家庭に育ってますよね。
昔テレビでお嬢様大学出の女子アナがクイズ王みたいなのに出ててクラシックの知識とか美術の知識とか
豊富に持っていてやっぱ違うな!って思いましたもん。育ちに出ますね、そこらへんは如実に。
小さいころから親に世界の有名美術館に連れて行ってもらったとか、留学してるとか親の趣味が
オペラ鑑賞とかフツーですもんね。そういうの聞くと単純にうらやましい。
実際こういう分野って趣味だと生活に余裕がないと楽しめないものだし、仕事にしてるなんて人は
やっぱり代々お金持ち。一般庶民はまず触れてきてないからね、そういう世界に。
学校の音楽の授業ではじめて出会う感じ。そこがもう違う(笑)やっぱりお金をかけられるという環境は
強いです。自分にお金をかけて投資できる人間がこの資本主義社会では勝つようにできていますから。
この小説もオスカーワイルドしか知らないからほとんど初めて知ることばっかり。
画家をもともと知ってるとかサロメの話をもともと知ってたらもっと楽しめたと思う。
聖書知っておかないと楽しめない作品多いなー(困)日本人は芸術学ぶのにハンデがありすぎる・・・。