朝の通勤の時間帯。多くの人が行き交う
大きな横断歩道で起きた一瞬のできごとです。
スーツを着たスラリと背の高い男性と
自転車に乗った男がすれ違いました。
自転車に乗った男はサドルからお腹や尻の脂肪がはみ出ていて
タイヤは今にもパンクしそうなほど。
自転車を前に進めるのもノロノロといった感じでした。
2人はすれ違う際、少し体が接触したように見えました。
お互いがお互いを振り返って見ていたからです。
服が擦れるぐらいで、衝撃があったわけでも進路が邪魔されたわけでもない
どっちが悪いとはいえないようなほんのわずかな接触。
スラリとした背の高い男性は
「すみません」と声をかけ、会釈をし、素早く去っていきました。
一方、自転車の男性は何も声は発しないまま、鬼のような形相で
去ってゆく男性をじっと見ていました。
そして何か独り言をつぶやいていたようでした。
今に殺すんじゃないかというあの目。恐ろしい目をしていました。
私のほかにもその一瞬のやり取りを見ていた人がいましたが
みんなビビッてそそくさとその場をあとにしていました。
自転車の男性がスラリとした男性と同じような体型だったらどうでしょう。
私はきっとこう思ったに違いありません。
ああ、きっと自転車が倒れそうになって危なかったんだろう。
でも相手の人はそんなに接触してないと思ってすぐ立ち去ってしまったから
怒ってるんだろう
でもあの男性はデブでした。私はこう思いました。
デブは心も醜いな
デブだからといって、みんながみんな醜いわけではないでしょう。当たり前です。
でも確実にデブだと
ああ、デブって意地悪いところあるよね
ってなるんですよね。
だってデブだから
ってなるんです。こう思うのって私だけですかね?
きっと多くの人は思ってるけど言えないだけなんじゃないでしょうか。