体型を維持していくうえでメンタルをうまくコントロールしてモチベーションを常に落とさずにいなければならないわけですがこれが抜群にうまいのがアスリートです。プロゴルファー藍ちゃんが引退会見をしましたが、引退理由は
モチベーション維持が難しくなった
というのをあげられていました。私はプロ並みに何か競技に打ち込んだ経験はないんですけどメンタルが競技に与える影響というのはすごいみたいですね。ゴルフやテニスなんかは特に専属のメンタルコーチがいるのが当たり前のよう。そういうメンタルコントロールのプロの人間にコントロールの仕方というのを学びたいと思ってるんですけど、アスリートの人たちが書いた本とか自伝ってほとんど自分で書いてないし、表現もうまくないのでなんというかよくわからないんですよね。サッカーの本田選手が唯一よくわかるかなという感じで。なのでよくアスリートを描いた小説を好んで読むんですけどこの本もその一つです。
近藤史恵さんといえば『サクリファイス』で大藪春彦賞受賞して有名になった方で、自転車競技の本ですね。この中にちょっと印象的な一文がありました。
ときどき、生き物としての能力を試されている気がする。
たくさん食べて消化し、良く眠り、疲労をとる。
ネガティブな気持ちもなるべく、身体に影響を与えないように処理する。
(中略)肉体的、精神的に強くあること。自転車に乗る技術と体力の他にも
それが求められている。
当たり前のことなんですけど、その当たり前を追求しているのがアスリートで結局はここに尽きるんだなと。清々しいほどの単純さ。わたしも実はここで常にそういうことしか言ってないですよ。身体的にはちゃんと食べてちゃんと出して、常に体を健常の状態に近づけようってことです。それは相互作用でメンタルにも影響するし、逆にメンタルが正常なら身体もそれに近づく。どっちも一緒に改善していかないと、どっちかに引きずられて挫折する。それがメンタルと身体の関係ですよね。ここに気づけると減量なんて簡単です。気づけないと延々とどっちかに偏った方法でやり続けてしまう。自分が苦手な方に注力するんですよ。メンタルならメンタル学んで、栄養の知識ないならそっちの知識つけて。それを両輪駆動で動かしていく。これが大原則です。