最近完結したこのシリーズで有名な谷さんの作品です。思い出のとき~もいいですが私が最近ハマってるのはこっち。

図像学っていうのがテーマ。これが非常に興味深く勉強になります。恋愛ものというよりミステリー感覚の小説ですね。でもこの図像学ってほんと面白い。ギリシャ神話とか西洋絵画にもっと詳しければもっと面白く読める作品です。奥が深い。小説ってけっこう教養身につくんですよね、作品によっては。まあ豆知識というか雑学なんですけど(笑)そこから興味が広がって専門書を開くこともあるしそういう意味では自分の興味を知れる手っ取り早い方法なのかなと思います。自分が何が好きか分かんない人は本とか雑誌を手に取ってそこから広げるのがいいですよね。

谷さんってもともとファンタジーとか一般書ジャンルじゃない出身の方みたいなんですが頭いいよなー。なんか大作書けそうな印象。。書き下ろし文庫でこれだけ面白いってすごいと思いますよ。表紙見るとちょっと恥ずかしくて手を出せないのがもったいない。恋愛ものを排除して硬派に行けば絶対もっと面白いのになーといつも思う。