ダイエットは基本的に我慢を伴うと言われていますがそれはちょっと違うと思います。
我慢というものも「できる我慢」と「できない我慢」があるからです。

うちの夫はスモーカーです。ヘビー一歩手前ぐらいです。
結婚するまえ「タバコとお酒が多い人とは結婚したくないな」と思っていたにも関わらず
夫と結婚してしまいました(笑)
大酒のみではなかったしヘビースモーカーではなかったからまあいっかって思ったわけです。
あとは私の父が40ぐらいでスパッとタバコをやめたので「本気出せばタバコやめられるだろう」
と思っていたので徐々にやめてもらおうと企んでいたという(笑)

でも10数年一緒にいて、夫は禁煙に20回以上はチャレンジして全部挫折しました。
それはもういろんなことを試したんですが、ニコレットやら禁煙外来やら目ぼしいものは
全部やりました。それでもやめられていません。本人もやめたいと思っているのにです。
それどころか増えているように思います。
私は悟りました。この人はタバコをやめるのは無理だろうと。一生吸って死んでいくんだろうと。

諦めました。すっぱりと。いつかきっとやめてくれるだろうという期待を捨てました。
でもそれは10数年たってやっとです。やっとあきらめがついたんですね。で、どうしたかというと
こういう条件を出しました。

毎日必ず食後に1本吸いなさい。一日に3本絶対に吸いなさい。

必ずです。それを習慣にして、しっかり吸いなさいと。1本を味わって吸いなさいと。
つまり

その3本以外は吸うな

ということです。タバコは食後に味わって吸う。それ以外の惰性で吸うとかイライラ解消のためにとか
暇つぶしで吸うなと。それだけを守ってくれれば吸い続けても構わない。
ただ量は守ってくれ。そう言いました。

そうすると変わるんですよ。今まで禁煙失敗したから吸っちゃえ吸っちゃえ~みたいなスタンスから
一日3本必ず(ここがミソ)吸えそしてそれ以外に吸うなという条件を付けられると嫌でも
その3本を意識します。あと3本、あと2本、あと1本・・・。意識して吸うようになるんです。
正直私にはタバコをやめられない人の気持ちなぞ理解できません。バッカじゃないの、百害あって
一利なしで不健康を金で買ってる奴って思ってました。
でも私がもし

読書をやめてください

って言われたらもうそれはそれは嫌なのです。おそらくタバコや酒をやめられない人の
心理と同等だと思います。それと同じレベルでやめるのがしんどいんだったら???
それだったら理解できるなと思ったんです。単純な話ですけど、人間好きなことはどうしても
やめられないものです。

間食も同じです。私も3食以外でちょっと甘いものをつまむとか、お茶を用意してみんなで
頂き物を食べること、その空間が好きです。天然生活とかku:nelによくあるような雑貨を
揃えて、ちょっと有名どころのお菓子をつまむ日々とか素敵~って思います。
フィンランドのフィーカっていうお茶の習慣とかイギリスのアフタヌーンティーとかマジで
尊敬してます。間食は文化です。あ!揺れました今。地震です。震度4でした(笑)

だから間食をやめる必要ないと思います。お菓子は無駄な栄養だけれども
間食をとりまく景色や空間は心の栄養だと思うからです。
それならその心の栄養を頂くためには必ず間食をとるということにしたらいいんです。

だいたい罪悪感をひっさげて甘いだけで栄養のないものを食べるからたかが間食がデブの根源みたいな
感覚に陥るんです。体にもいい間食をするように気をつければいい。それだけのことです。
週に7回ある間食のうち、2回は純粋に好きなチョコやスナック菓子を食べてもいい。
でもほかの5回はアーモンドやチーズ、ヨーグルトみたいな栄養価の高いものを食べるようにする。
そうすると毎日ジャンクなお菓子食べてたような人の場合味覚が変わります。
ジャンクなものを食べると味が濃すぎるように感じたり、血糖値の上昇のせいでイライラしたり睡魔が襲ったり
するのが顕著になったりします。そうするとやっぱり正しい間食がいいやって心の底から思えるようになるんです。
それが腑に落ちるという感覚です。

甘いものを食べたい、ジャンクなものを食べたいという欲求に逆らえなくなったときは食べちゃえばいい。
それは時々なら全然いいと思う。でもそれなら「月に一回必ず食べる」っていう強制力を持たせたほうがいいです。
強制的に甘える時間をもってそれ以外はダメということにする。そうすれば感情的にダラダラ行っちゃうってことにはなりません。

私は東京にいた頃、フルタイム共働き乳児子育て中で死にそうになっていた頃、毎月1回は有休をとって
休もうっていうのを自分に課してました。贅沢かなとは思ったけれど、頼れる人や子どもを預けられる身内が
近くにまったくいなかったので自分のメンタルを安定させるためにも絶対必要でした。

それで毎月2回、それぞれ半休を使ってカフェに行ってたんですよね。下北沢のチクテカフェと恵比寿の歩粉です。
雑貨好きには有名なお店なんですけど、今はもう2つとも閉店してしまったんですが心のオアシスとはここよ!って
感じの素敵な店でした(笑)
マフィンや紅茶、ニース風サラダにスープ。独特な空間でしたねチクテは。ファンもすっごく多い伝説的なお店です。
歩粉はデザートプレートが売りで、大皿にデザートがいくつものってくるんです。それを夕飯として食べたりするんです。
私は昼食でしたけどまあこれがどれも美味しくて。デザートだけをお昼ご飯として食べるっていうのも何だかすっごい悪いこと
してるみたいで(笑)それもよかったんですよねえ。。。甘いものを食べたい欲求を満たしてくれる素晴らしいお店でした。

今は田舎住なのでそんなカフェが近所にないのでちょっと悲しいんですが、心を満たす習慣として間食はないと
ダメだよねーって思います。間食やめるって決意するのは立派ですけどそれってあなたがお酒好きだとして、
お酒やめろって言われてるようなもんです。さすがに病気になったりしたら命が大事なのでやめられるでしょうけど
ダイエットってぶっちゃけそこまでないじゃないですか。命の危機感はない。だから間食やめられないですよ。
だからそこは逆手にとってどれだけ間食に金と気概を込めるかです。あなたにとって素敵な間食とは?
間食がある理想の空間とは?そういうものから考えてもいいかもしれない。私なら素敵な雑貨揃えて雑誌に載りそうな
おしゃれな空間でお茶とお菓子を食べたら心から満足すると思います。そういう積み重ねが間違った間食の習慣を
徐々に減らしていってくれるんだと思いますよ。急にやめるのは絶対無理ですって。