まずは睡眠。毎日質の良い睡眠がきちんととれているかが
太らない体を作る要素の50%を占めていると言っても大げさではないかもしれない。
睡眠時間が習慣的に6時間に満たないで生活してきた高齢者は老化も早く、疾患率も
驚くほどあがる。
次は水。体内の60%を占めている水分。この水分補給に伴う老廃物排出が
きちんとできているか。これもまた見逃しがちな要素。
そして噛むこと。実は食事改善が大してできていなくても、噛む事を徹底できていれば
便は変わり、空腹感は変わり、気分までも変わる。
日本人がよく食べる普通の和食でちょっと低たんぱくで高糖質だったとしても
痩せるぐらいなら簡単にできる。それぐらい太ってる人は噛んでない。
噛むだけで食事の質の低さを補えるぐらいの力はある。
最後は呼吸すること。呼吸が浅いなんて考えた事ない人の方がほとんどだろうけど
ヨガを少しでもやったことのある人にはわかる。
呼吸で体は変わる。もちろんメンタルも変わるし、血行もよくなる。
呼吸をいつも深くして生活するなんて悠長なこと、今の忙しい現代社会でできる人は
ほとんどいない。でもだからこそ今の社会に肥満が増えるという理由でもある。
日本の閉鎖的で陰湿で急かされるような社会で生きていれば
睡眠不足になり、水なんて飲む余裕も無く、ゆっくり噛んで味わって食べるなんて
できるわけもなく、ストレスの多さのせいで呼吸も普段から早いのが普通。
でも多くの人がうまくできない、時間がなくてできない、難しくてできないというところに
成功の秘訣がある。
ダイエットというとアボカドやオメガなんたらの油に酵素玄米、バランスボールに加圧トレ。
何もお金をかけて馴染みがないことを無理やりやらなくても日常を変えるだけで脂肪はすとんと落ちる。
ダイエットは足すもんじゃない。あなたが頑固に持つ習慣から要らないものをひくこと。
ミニマリストよろしく物を減らしたら痩せるのは本当。あなたの中にある要らないもの、無駄なもの、過剰なものを
見つけ出して取り除いてやる作業。
それで最後の最後まで残して死ぬまで気をつけるべきは睡眠や水や咀嚼や呼吸。
それ以外要らないぐらい大事なもの。
ダイエットの途中でこれらの大事さ、偉大さに気づいてないならそのダイエットは間違いなく失敗だ。
もしどこかの段階でこれらの凄さに気づき腑に落ちることができたら大丈夫。必ず目的地まで行ける。痩せられる。