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軸は自己投資産業

意識の高い人がライザップに通う

――どんな人がライザップに通っているのでしょうか。

「上を目指している、意識が高い人が多いです。現在地と目指す場所のギャップがあるから悩む。
それがハングリー精神につながる。決して太めの体形の方ばかりが来るということはないんです」

――痩せるにあたって重要なことは何ですか。

「例えば、体形が太めであれば人柄がよく見える、優しく見えると思っていたとします。
そうなると痩せることは、人柄が悪くなることと表裏一体になってしまう。
痩せていく過程で、周りの人が1人でも前のほうが優しそうに見えた、と言われるとズカー、と来るんです」

――太っていた時を肯定してしまうんですね…

「そんなときにトレーナーがすごく力を発揮する。太っていたことを否定しないといけない。
ぶっちゃけあのとき太っていましたよね、いまのほうが100倍かっこいい、全然違いますよ、
などと伝える。そうしないと抜け出せないんです」

ジーンズメイト買収のワケ

――なぜジーンズメイトを買収したのでしょうか。
ライザップ事業との相乗効果が見えづらいとの指摘もあります。

「ライザップに通っている方は平均10キロ痩せます。昔着ていた服がほぼ入らなくなる。
前向きな感じですべての服が使えなくなるんです。
そういったお客様の声を取り入れてRIZAPアパレル、特に初心者の方からアスリート指数の高い方まで
幅広く使用できるコンプレッションウェアを本格的に展開しているんですが、
トレーニングを通じて自己投資にほとんど興味がなかった方が自己投資に目覚めるんですよ」

――体形の変化が気持ちも変えると?

「男性だったらプレゼンの練習をしたいとか、
女性だったら歩き方の勉強をしたいとか。そして使っていた物の選択が変わってくる」

――そうした思考に合わせた服を作るということですか?

「そうですね。ワイシャツは首回りと胴回りが連動しており、首に合わせると、
おなかが出ている人はダボッとなる。ライザップを経験した方は筋肉がつくところにつき、
しまるところはしまってくる。体のラインを見せたくなかった人が見せたくなる。
日本人離れした体になるんです。そういう方々向けのオーダーメイドによる服作りはすでに始めています」

「結果にコミット」とは何か

――現在、美容・健康、アパレル、住宅関連、出版・印刷、
アミューズメントなどグループの子会社は多岐にわたります。
分野を問わず事業を拡大しているようにも見えますが、軸はどこに置いているのでしょうか。

「自己投資産業です。つまり『人は変われる』という点でサポートができる分野です。
そしてその分野の中でトップに立つのに必要なスキルは何かという点を考えています」

――起業してから間もないころ、ダイエット用の豆乳クッキーがヒットしました。

「ダイエット用の豆乳クッキーがヒットしたときに美顔器の会社を買ったんです。
そしたらなんでクッキーの会社が美顔の会社を買うのか、とめちゃめちゃ言われたんですよ。
消費者目線で考えると、クッキーを買いたくて買っているのではなくて
クッキーを食べて痩せたいという気持ちがその先にあると思うんですね」

「ほとんどの会社がモノを見ている」

――そこに他社との差別化があったと?

「美顔器の会社を買ったのは、美顔器を使ってきれいになりたい、美しくなりたい、
という消費者が求めているものを見ていたんです。当時、豆乳クッキーだからと、
豆腐や大豆関係の話がたくさん来ました。でも全然違うんですよ。ほとんどの会社がモノを見ている」

「見ないといけないのは、消費者がその商品に求めているものなんです。
『結果にコミットする』と言っているのは、
消費者が本当に求めているものは何なのかを追求しているということなんです」

「RIZAPでのトレーニング、RIZAP GOLFでの練習、RIZAP ENGLISHでのレッスン
という手段に投資させるのではなく理想のボディにしたい、ゴルフがうまくなりたい
英語を話せるようになりたい、といった結果に投資していただくことが我々のビジネスです。
アパレルに関しても、理想の体を手に入れた自分をもっとよく見せたい
という目標に対して当社が提供するウェアでそれを表現していただきたいと、考えているんです」

ただ痩せたいって思ってるだけじゃダメってことがよくわかる。
その先が自分で見えてなければ目先の誘惑に負けて挫折する。
世の中のダイエットはほとんどそれでリバウンドする。
やっぱり普通の人はマンツーマンでサポートされるぐらいに手厚くされないと
成功は難しいのかもしれないですね。だって大体の人はダイエットは自己流でOK
みたいに舐めてるでしょ。でも自分を客観視できてる人はこういうサービスに
さっさとお金払って痩せてすでに次の目標に向かう。

そもそも「痩せたい」んじゃなくて本当に求めているのは
「おしゃれに服を着こなして颯爽と歩いてみんなの視線を集めたい」みたいな
ことだったりする。
そうすると次のステップは歩き方講座に申し込めばいい。
こうやって適当なタイミングで適切な相手にお金を払うことが出来る人って言うのは
人生が思い通りにうまくいく。
そうやって自分に投資してそれを仕事なり対人関係に還元するっていうのを
ふつーにやってる。だからお金が入ってくるんですけどね。

貧乏人=デブは自己中だから。自分のことだけ考えて生きてるからそりゃあ自己投資とか
馬鹿らしくなるよね。お金持ちが見てる人生と貧乏人が見てる人生って全然違う。
前者は基本的に美しい、素晴らしい、いいことあるみたいな感情が根底にあるけど
貧乏人は報われないとか定年まで逃げ切るとか平凡でも安定さえあれば・・・みたいな
人生汗水たらして働いて遊びはそこそこに・・・みたいなのがなぜか前提になってる。
根底は「人生はつらいことの方が多い」みたいな感じ?
でもその原因って自分にあるんですよね。自分のことしか考えてないし、社会に対して
何かしようとかそういう発想が皆無だから社会から何も返ってこない。これって当然ですよね。

いまお金に余裕があるならライザップに浸かってみるのもいいと思いますよ。
経済圏に進んで呑まれてその中でひととおりお金を使って人生がどう変わるか
試してみるのもいいんじゃないでしょうか。人生観変わると思いますよ。
ただ食事制限がね・・・食べるの好きだからやりたくはないよね(笑)