ベストセラーのダイエット本を参考にして痩せようと思って本を読みます。
でもその中の多くの人がちょっと上手くいった程度でリバウンド、もしくは挫折してほかの本を読む
みたいなことが毎回繰り返されています。

これは本の読み方というか情報の扱い方が間違っています。
良質な本の著者と言うのは自分が持っている情報を体系的にまとめて
実践の順序も考慮したうえで本の構成を考えて書いています。

それをそのまま丸ごとトレースすれば成功するように書かれているのに
鵜呑みにできないダイエッターは

自分の都合のいいところだけ生活に取り入れて他を捨てる

という愚かなことをやってしまっています。
「太った自分」にカスタマイズした情報でダイエットをやっているんです。
これじゃあうまくいくわけがありません。
これは無理、これはお金かかる、これは面倒といってその本の肝となる部分にも
関わらず自分好みのやり方に変えて実践しているんですね。

大体、本という低価格の教材の段階で著者が自分のメソッドを全部出し尽くす
ということはありません。できません。本1冊で語れるぐらいならそのメソッドは
大したことがないわけです。なのにその基礎の部分の内容すらその通りに実践しないとなると
うまくいかないのは当然なんです。万年ダイエットしてる人はこういうことには
考えが一切及んでいません。

じゃあ本に書いてある通り丸ごとトレースできれば成功するのか?
と言えばそれは

死ぬまであなたが実践するなら

成功すると言えます。
具体的な食事内容、運動頻度など著者が推奨する方法を丸ごと取り入れて
死ぬまでやる。それならリバウンドする隙がありません。できれば、ですけど。
ほとんどの人は他人の生活習慣にそっくり変わるみたいなことを受け入れらません。
今までの自分を捨てて別人になりたい人ならうまくいくでしょうがまず無理です。
だからダイエット本の

こうやって痩せました

的な記述を真似したり参考したりするのはリバウンドへの道です。
どうせ途中でやめるんだから。万人に合う方法なんてないんだから。
だから具体的なダイエット方法を学ぶのは無駄なんですよ。わかります?

本から学ぶとすれば、その著者がどんな性格でどんな状況でどんな意思をもって
どういう考えでその方法をやるに至ったかまで理解しておかなければなりません。
理解してはじめて自分に応用することができるんです。

ある女優さんが

私は白湯を毎朝飲んでいます

といったとします。それをそのまま受け取って毎朝白湯を飲み続ける人は
確かに一定数います。億劫にならずにそのまますんなり習慣化する人。

でもやろうと思ってもだんだん面倒になって結局やめてしまう人がいます。
やめたくなくても続かない。こういう人間がデブには多いです。

これはなぜその女優さんが白湯を飲んでいるのか?を理解してないから起こることです。
冷え対策なのか?便秘対策なのか?白湯を飲む効果はどんなものがあるのか?
自分にその方法が果たして必要なのか?それを知らずに「継続」はありません。
その人間にとっては白湯を飲むことが大して重要ではないからです。重要性や必要性がわかってない。
生活における優先事項ではない。だから続かない。
本当にそういう習慣を根付かせたいなら、女優さんが発信する生活を丸ごと真似する勢いで
取り組むのが早いです。その人の人間性の部分から入るんです。その人の哲学から入る。
そうすればなぜその女優さんがそういう行動を日々とっているかがわかるようになるからです。

私自身、あこがれの体型から入ることもあれば、ただ好きという理由でフォローしている有名人が
いますが必ず全フォローするように心がけています。その方が効果が出るのが早いからです。
受け入れやすいと言えばいいでしょうか。
ミランダ・カーの体型になりたいなら、彼女の人生に対する考え方、人との接し方、人生の目標など
精神的な部分から影響を受けるように意識して情報収集をするのです。食事や運動の方法ではなく。
そうすれば本質を見誤ることはありません。

本などの薄まった情報をぽつぽつと拾い読み、つまみ食いするのではなく、その人間の核となる部分を見つけてください。
そうすれば具体的なダイエットに走ることなく、ダイエットの本質を外すようなことはありません。