間食がやめられないから痩せられない
うたた寝がやめられないから痩せられない
ストレスが多いから痩せられない
こういうのを痩せない理由にあげる人がいますが
これは嘘です。
もちろん多少の因果関係はあるかもしれませんが
それがダイエットの成功を左右するほどの真の原因だとは言えない
ということです。
例えば
太った親に育てられたから私も太ったんだ
太ったのは親が原因だ
こう考えることを心理学では原因論といいます。
フロイトが提唱している考えですね。
太った親に育てられたから太ったという原因論で考えると
太った親がいる人は一人残らず太っているということになります。
でも現実はそうじゃないですよね?
例えば、昔いじめにあったから大人になってからも人との
コミュケーションがうまくいかない
これはいじめがトラウマであると考えます。トラウマも原因論から来る考えです。
一方、いま話題のアドラー心理学ではこう考えます。
遺伝や育った環境を持ち出すというそれ自体が
人生の課題から逃れようとしている兆候である
因果関係があると見せかけているだけ
である(笑)
手厳しいですね。
つまり実際には真の因果関係がないところに、因果関係を見出す目的は
自分の行動の責任を他のものに転嫁しているにすぎない
これがアドラーの唱えた目的論です。
間食やうたた寝がやめられなくて痩せないとか、ストレスが多くて痩せられないと考えるのは
何か別の目的があって、その目的の行動を避けたいために使われているのでは?ということです。
例えば、ダイエットに必要である食事改善の努力や生活習慣の改善が面倒でやりたくないから
間食やうたた寝やストレスのせいにして痩せられないことにしているということです。
「行動を起こしたくない」という目的を達成するために作られた嘘の理由です。
もしこの理由が真の原因なら
間食やうたた寝を習慣にしている人は一人残らずダイエットには成功しないということに
なります。ストレスの多い生活を送っている人は痩せられないということになります。
でも実際はそうじゃない。だから見せかけの因果関係だということです。
また、アドラーはトラウマは必ずしもトラウマである必要はない
と考えています。
アドラーは
いかなる経験もそれ自身では成功の、あるいは失敗の原因ではなく
経験からショックを受けることもない、
私たちは経験によって決定されるのではなく
経験に与えた意味によって自分を決めるのである
と言っています。
アドラーは実践が非常に難しく、常識とは真逆のことを主張しているので
受け入れられない人も多いといいます。
ですが「ものの見方を変える」つまり思考を変えるというダイエットに必要なプロセスには
非常に有用な心理学だと言えます。
要は今までの人生がどうであろうが全く関係ないということです。
過去は変えられないんですから。
あなたの人生は過去に左右されるものではありません。
あなたが過去の体験に対してどういう捉え方をしているか?
それによって今のあなたの思考が作られたのだと思ってください。
そしてこれからの人生はあなたの考え方によって
どうとでも変化できる、あなたの力で変化させていくことができるということです。