そもそもの話。
どんな食べ方が正しいのか?
これに対して絶対これが正しいというものは存在しません。
ダイエットで何を食べれば痩せられますか?
これを食べれば痩せられるというのを教えてください。
これとこれを食べてるんですけどなかなか痩せられません。
やっぱり運動が必要なんでしょうか?
・・・・・・
どんなに理にかなった食事法があったとして。
そこには
うまくいく人
うまくいかない人
両方が必ず存在します。必ずです。
なぜなら人それぞれ体が違うからです。遺伝子も違えば性別も違う。
身長や体重も違う。骨や筋肉量や血液の量も違えば、体質や代謝量も
違ってきます。
それぞれの体の反応が違ってくるのはいわば当たり前です。
うまくいった人がいれば
自分の体調がよくなったわけですからみんな実践するべきだ!!
と強気で主張します。
うまくいかなかった人の場合は
体調に何の変化も感じられなかったのでこの方法はくそだ!
金儲けのために紹介してるだけだと批判するんですね。
大切なのは
何が正しいのか?
ではなく、
なぜうまくいったのか?
ということです。
もちろんまったく誤った知識や情報もダイエットにはあふれているので
そこには気を付けないといけません。
ですが
うまくいった人といかなかった人の差は
どこにあるのか?
ということです。
これをまず考える。
食事に限らずうまくいっている人を観察すると
そこには大まかな共通項があることに気付くはずです。
たとえば、ファッション雑誌に出てくるモデルたち。
彼女たち、みんなスタイルいいですよね?
憧れますよね?
彼女たちが体型を維持できているのはなぜでしょう?
生まれつき食が細いから?
食べても太らない体質だから?
お金がかかってるから?
もちろん今言ったことも大いにあるとは思います。
でも彼女たちはそれ以上に努力しています。
昔はモデルが努力してるなんておおっぴらには言わなかったですが
今は違います。
彼女たちも昔は太って悩んでいたこと
生活や意識を変えてやっと今の体型を手に入れたこと
普段から食生活には人並み以上に気を付けていること
こういった情報をあなたも読んだことがあるはずです。
これが彼女たちの共通項です。みんなやってるんです。
持って生まれた容姿がある彼女たちでさえ苦労して今があるんです。
世間に注目されてるわけでもなく庶民の社会でぬる~く
暮らしているあなたがですよ、
理想の体型を手に入れるために苦労しないでできるわけがありませんよね?
相当の努力なしに何かをモノにすることができるなんてこと
あるわけないですよね?
体型を維持してる人は何かしら体に最適なことをやってる。
食事はもちろん、普段から意識して生活している。
これは間違いありません。これが痩せている人の共通項です。
何が正しいかで迷う必要はありません。
何が正しいかにこだわるより、その共通項をつかんだ方が
早く、楽に、コツがつかめるようになるんです。
こうしたコツをつかむまではあまり理屈っぽく考えるのは
ダメ
です。頭でっかちですね。これはダメです。
あなたが
あ!これいいな!
と思ったひとつの方法を真似て実践することです。
こんな体型になりたいと思える憧れの人、
その人に近づけるように彼女の何かを真似るんです。
フォローしてください。
ブログでもインスタでも雑誌でもテレビでもいいですから
憧れの人の生活をトレースすることです。
芸事の世界に「守破離」という考え方がありますよね?
守:1つの教えを守って身につける段階
破:教えにとらわれている自分に気づき、打ち破る段階
離:教えから自由になり、自分の道を確立した段階
このプロセスです。
これを食事に応用して考えていきましょう。
マゴワヤサシイに
玄米と味噌汁
これがひとつの教えです。
この日本で自炊して毎日食べるならこれがベストであると言えます。
これは腸にとって非常によい食事です。
腸の働きが活性化してくれば、味覚が磨かれます。
食べ物の味も敏感になります。
化学調味料と天然だしの違い
食材がもつエネルギーの違い
ジャンクフードみたいな刺激的な味付け
これらを好むのはあなたの脳です。
脳だけであって腸ではありません。
腸は決して喜んでいないってことを実感できるようになります。
脳が喜ぶ食事→ごちそう
腸が喜ぶ食事→日常食
という違いがつかめるようになるか?
これがダイエットで食事を改善していくうえで
ひとつのポイントになります。
最初のうちは何を食べたらいいのかわからない
食べてる食事が全部間違ってるような気がする
新しい知識が一度にたくさん入ってくることで
混乱します。
でも食事改善を続けていくなかでコツをつかむことなんです。
多少のストレスは必ずあります。
それは何を学ぶ時でも同じです。何かを学ぶ過程には必ずストレスが
ついてまわるものです。
「これが正しい食事だ!」とアタマで考えているうちは
コツがつかめません。あなたの感覚を大事にしてください。
これを食べるとなんか体調がいいぞ
こういう食べ方をするとおいしく感じるぞ
このなんとなくの感覚です。
これを繰り返すことで食事のコツというものが腑に落ちるはずです。
そしてそのコツをつかんだら次の段階です。
コツがわかってきたら次は
ダイエットのための食事にとらわれない
ってことです。
時々ジャンクフードを食べてみるのもいいです。
ストイックになっていたぶん、罪悪感を感じるはずです。
体重が増えるかも・・・・という不安
リバウンドの恐怖ですね。
この恐怖を打ち破ること。それが「破」の段階です。
そしてあなたが学んできた枠から抜け出してみてください。
今まで胡散臭いと思っていた食事法を試してみるとか
普段読まない感じの健康の本を読んでみるとか
こういう積み重ねがあなたの器の大きさになっていきます。
栄養学の知識が増えて理屈っぽくなってますよね。
でも自分とは違う意見も受け入れることで頭でっかちになることを
避けるんです。
アンテナを張る。感性を磨く。この段階です。
大事なのは理論通りの正しい食事をすることではありません。
割合としては
日常食とごちそうの割合が7:3が理想です。
ミランダ・カーなんて8:2ですよ?
健康によい食事が8割で残り2割は揚げ物や甘いものなどジャンクなものだって
言っています。さすがトップモデルですよね。
この7:3のバランスが整ってくれば体型維持は簡単です。
いよいよ最後の離れる段階です。
「離」の世界とは
もともと学んできた食事にいろんな人の考えが加えられて
あなただけのスタイルになったものです。
この段階になれば
食べたいものを自由に食べる
ことが可能なはずです。感覚的にわかっているからですね。
頭で考えずとも
何を食べればいいのか?
体で身についている段階です。
この感覚を幼少期に身につけてない人もいれば
途中で感覚をなくしてしまう人もいれば
いつまでも持ち続ける人もいます。
太ってしまうのは一度その感覚をどこかで捨ててしまった人です。
だからもう一度その感覚を養えばいい。
幼少期から培ってきたものをもう一度身に着けるというのは大変です。
だから食事改善に挫折する人が多いわけですが
あきらめずに継続すれば必ず身につくはずです。
あなただけの食事法
体型維持のための食事というものを作り上げてください。
だれの主張を混ぜてもいい、あなたの経験から生み出した
ものでもいい。
それを進化させていくんです。人生をかけて。長い時間をかけて。
それが食事改善です。
一生アップデートしていけば、一生ダイエットする必要ありません。
年齢に応じて、生活の変化に応じてその都度修正して
改善していけばいいだけです。
食の好みというのも変わっていきます。
若いころより、「いいもの」を食べる機会も増えてくるでしょう。
そこで修正することをやめれば・・・太ります。
あなたの体は日々変わっていってます。老化です。
それに合わせて食事も変えていかないといけないんです。
ダイエットにおける食事というのは短期戦ではないんです。
超長期戦です。死ぬまででです。
だから焦ってはいけないんです。
焦ってるから制限という名のもとに食事量だけ減らして
栄養がとれてない状態になって痩せないってことが起きてるんです。
焦るのは先が見えてないからです。
この守破離のプロセスであなたの行く先が見えていれば
焦ることはなくなるでしょう。