カロリーを気にして肉を食べないようにしたり
野菜を大量に食べてお腹いっぱいにしたりが定番っていう人。

けっこう多いと思います。

冬と言えば鍋。
我が家でもこの季節、月に2〜3度は食卓に上ります。
冬野菜は安くてカサマシに最高ですよね。
市販の糖質たっぷりのスープに締めは雑炊。
典型的な太る食事です。
でも家計に優しくて調理もラクだから
ついつい鍋で済ましたくなる気持ち、よーーくわかります。

でも野菜でお腹を満たして一見ヘルシーな食事をしててもいっこうに痩せない。

その理由は簡単です。

 

栄養が足りないから。

 

野菜をどんなに大量に食べても肉に含まれるタンパク質にはかないません。

野菜はあくまでビタミンやミネラル、水分を補給するためです。
要はタンパク質の吸収を助けるための補助的な役目なのです。

じゃあなぜこんなにも野菜重視、カロリー信仰が根深いのかというと

昔の栄養学の常識は違った

からです。

ひと昔前の栄養学というのは
食事の欧米化が原因だから肉が悪い、肉中心の食事で病気が増えた

と考えられていました。
ですが今の栄養学の主流でいうと

肉自体は適量取るべき
ただ多量の糖質と一緒に摂取することは望ましくない。
小麦食品や加工食品が病気を誘発している。

といった考えになっています。
悪者が肉から糖質へ変わってきてるんですね。

食事の欧米化の中でも肉そのものじゃなく
質の低いパンや加工食品の方が問題じゃないか?というわけですね。

肉より安い食パンやお菓子の方がよっぽど栄養がない上に高カロリーです。
食事の欧米化というより現代化ですよね。

こうやって最新の栄養学というのは日々更新されています。
アメリカでは日本の何倍も進んでいて肥満研究ももちろん世界で最先端です。

比べて日本は超遅れています。
だいたい2〜3年後に入ってきて
5〜6年後に私たち庶民レベルに降りてくるという感じです。

少し前から流行している糖質制限ダイエットなんかは
アメリカではすでに忘れ去られています。

もともと欧米人は糖質が主食ではないので
あまり効果がなかったのが理由みたいですけどね。

糖質制限も流行りすぎて、おかしな信者が出てきてから

糖質制限はあくまで糖尿病か予備軍の人が医師の指導の下に
行う食事法で、健康な人のダイエットの効果までは保証してない

って主張しています。
そりゃあそうですよね。

だってそもそも健康な人がそんな極端な食事法やってたら
どっかで歪みが出てくるのが普通だと思いません?
心にしろ、体にしろ。

それがないってことは不健康でしょう(笑)

でも私も流行もの好きですから一応ブームに乗ってはみるんです。
で、

これは無理でしょーとか
これキツイなあとか

いろいろと実感できて

このダイエットはボツ

ってなるんです。なんでもやってみるのは大事です。
ただブームに乗って痩せようは一番ダメ。
っていうかそういう思考だといつかリバウンドします。

 
昔はカロリー、カロリー

 
ちょっと前は糖質、糖質

 
最近はグルテン、グルテン

 

 

次は何が来るでしょうね…
そうやって俯瞰するとダイエット業界ってやっぱ異常。
異常だからこそ面白いです。

高カロリーや糖質やグルテンが悪いからって
現代人の味覚はすでに麻痺して刺激に依存してるので変われません。

一部の人は変える努力ができるかもしれないけど
美味しいもの大好きな私達には到底無理な話です。
だから

体に必要な栄養を不足しないように摂る

これが必要なんです。

栄養がスカスカなものでお腹いっぱいにするのをやめて
少量で栄養価の高いものを摂る

これが食事の本質なんです。