痩せられない人というのは共通点があります。
そのひとつに
何かに出会ってそれをきっかけに痩せる
と夢見る王子様のような感じを抱いている点です。
あなたもそう思っていませんか?
自分に合うダイエット法が見つかったら痩せられるって。
現実はそうじゃない。なぜならダイエットいうのは人生の一部、生活の一部に
過ぎないのであり「人生への満足感」が大きく関係しているからです。
あなたの外側の何かがあなたに影響して痩せるというのはダイエットの本質を
捉え違えています。
ダイエットは栄養の問題、運動の問題というよりあなた自身の人生の問題です。
人生への何かの不満が食欲をおかしくさせているんです。
だから
あなた自身の中に痩せる鍵は眠っている
と考えることができます。
子どもの頃を思い出してください。
あなたが幼い頃から夢中になってやっていたことってどんなことですか?
絵を描くこと?
本を読むこと?
人形でおままごと?
ピアノ習ってませんでしたか?
手芸のおもちゃ流行ってましたよね?
若い人はカードゲーム?
もしかしてバレエ?
水泳?
漫画を読むこと?
アニメを見ること?
その中で大人になってやめていることって何ですか?
私自身、小学生の頃から夢中になっていた
読書
漫画
テレビドラマ
手芸
これらを中学、高校になって現実世界の楽しさから遠ざけるようになりました。
当時はこういう趣味を持っていると「暗い」と見下されたものです(笑)
しまいにはこういう趣味を馬鹿にし始め、高校受験や大学受験の忙しさから
すっかり疎遠になり、趣味の一つもない大人になってしまいました。
親元を離れて人生悩み始めた頃から太り出しました。
大学入学で一人暮らしを始めて太る人って多いですよね。
栄養的なものもありますけど、ホームシックや慣れない環境のストレスで
その心の穴を埋めるようについ食べちゃうんですよね。
ストレスからいつもより空腹感は強まって、体はストレスから守るように
栄養をより蓄えようと脂肪に替えるわけです。
大学時代は熱中できるもの、気分転換できるようなことがひとつも
ありませんでした。物理的に時間はあるものの、金銭的にも余裕がなかったですし
何よりサークル以外で何か始めようという意欲もなかったです。
若いころにそういうものに出会えなかった、探そうとしなかったことは
今思えば人生の大きな損失であったように思います。
それから社会人になり、なんとか趣味を見つけようと
バレエ、ヨガをはじめ、結果的には流行にのってヨガを始めたことが
体型や自分を変えることに「目覚め」たわけですが。人生何が影響するかわかりませんね。
ヨガが何かのきっかけになるなんて思ってもいなかったですから。
ただ流行を味わって、引き締まればいいなと思っていました。
読書や手芸、勉強を再開したのも大きな助けになっているように思います。
時間がない、忙しいと思っていれば一番に後回しになるようなことです。
外は大雨。雨音が響く中で家に閉じこもってただひたすら本を読んだり
編み物をしたりするそういう時間が好きだったのに
そんな気持ちはすっかり忘れて20年近くも過ごしてきてしまいました。
生活の中の遊びや情緒。そういうものをおろそかにしてきたんです。
今になって思うことは
趣味は人生の助けになってくれるということ。
趣味という人生の遊びの部分を大事にして、自分の感性を殺していなければ
その「熱中」がどこかであなたを助けてくれることが必ずあります。
自分や家族が病気になったとき、友人を亡くした時、人生で迷ったときは
その「熱中」に時間を投じるだけで救われる時が必ず来ます。
趣味に熱中することは仕事や家事より大事には思われていない現実があります。
遊ぶ時間があるなら働いて税金を納めろという無言の圧力がある社会がこの日本です。
仕事に熱中することでも構いません。ですが仕事は対価の交換です。
こんなに働いたんだからこれぐらいくれよ
っていう気持ちになるわけです。
それではなく純粋に掛け値なしに愛と情熱を投じる対象があるということ。
それ自体が人生を彩り、豊かなものにしていくのは間違いありません。
そしてその愛と情熱がダイエットに取り組む際にも助けになる。
何かの問題解決の場合にも力になる。
愛と情熱を知らなければ、持っていなければ解決できない問題ばかりですよ、人生って。
逆に愛と情熱さえあれば勇気をもって向かっていけるんです。(これ『幸せになる勇気』に通じます)